WP-CLI のバージョン0.13がリリースされた

WordPress Advent Calendar 2013 全部オレ 4日目のたぶん俺です。

今日は「ノウアスフィアの開墾とWordPress」を書こうと思ったのだけれどもWP-CLIの0.13がリリースされたとの投稿が目に留まったので急遽予定を変更して新鮮な内に今回のリリース内容を訳してご紹介。

WP-CLIってなんだそれ?って方は「コマンドラインから WordPress を操作する wp-cli 初級編 | dogmap.jp」とか「WP-CLIをMAMP環境で使う」とか「WP-CLIでの各種セットアップ例 – 超高速 WordPress AMI 網元」とか「wp-cliの使い方: その壱 – インストールと簡単な使い方の例 | わーどぷれすっ!」をお読みください。

グローバルconfigファイル

~/.wp-cli/config.ymlファイルを作るとWP-CLIはどこで実行されていようともこのファイルからconfigの値を読み込みます。

このグローバルconfigファイルへのパスはWP_CLI_CONFIG_PATH環境変数で変更できます。これはつまり、次のようにすればグローバルconfigを無効にできるということです:

WP_CLI_CONFIG_PATH=/dev/null wp core install ...

以前の --config グローバルパラメータは非推奨になりました。

configファイルでのコマンドパラメータの値の設定

さらに、コマンド毎のconfig値を定義できるようになりました。例えば、次のようなconfigファイルがあるとすると:

core install:
	admin_user: billy
	admin_email: billy@example.com

これで wp core installの実行時には--admin_user--admin_email パラメータを渡す必要がなくなり、configファイルから読み込まれるようになります。

プラグインのテストテンプレートの改善

ローカルでのプラグインのテストの設定と実行のプロセスを簡易化しました。

新しい develop.svn.wordpress.org リポジトリからテストライブラリを取得します。

また、TravisのビルドはWordPressのGitHubミラーに依存しなくなりました。

ダウンロードの改善

まず、すべてのHTTPSリクエストがRequestsライブラリからの最新のSSL CAバンドルを利用するようになりました。これでほとんどの認証の警告が修正されているはずです。

次に、wp core downloadのタイムアウトを10分に増やしました。

3つ目として、wp core downloadでのtarballの展開でtarバイナリの代わりにPharDataクラスを使うようにしました。これにより、例えばMinGWのように、より多くの環境で動作するようになったはずです。

最後に、プラグインとテーマのダウンロードがキャッシュされるようになりました。なので例えば最初のwp plugin install bbpressはzipをローカルに保存しますが、次にこれを実行してもzipはダウンロードされません。

その他の改善

追加:

  • --all フラグを wp plugin deactivate
    に追加
  • wp comment-metaコマンドを追加
  • wp plugin listwp theme listにフィルタリングを追加
  • --match--source パラメータをwp rewrite listに追加
  • --post_contentフラグをwp post generateに追加
  • --skip-testsフラグをwp scaffold pluginに追加
  • --skip=image_resizewp importに追加

バグフィックス:

  • wp core config でパスワードに含まれるHTMLキャラクタエスケープをしないようにしました
  • wp user create--role パラメータを無視しないようにしました
  • wp rewrite structure でリライトルールを正しくフラッシュするようにしました
  • wp theme delete で使用中のテーマの削除を受け付けないようにしました
  • wp scaffold post-type で正しく大文字化して生成するようにしました
  • wp plugin activate ネットワークのみのプラグインが正しく有効化されるようにしました
  • wp shell でプラグインが出力をバッファリングしても正しく動作するようにしました
  • wp core install --prompt--url パラメータを正しく扱うようにしました

その他:

解決されたイシューのフルリストはGitHubで閲覧できます。

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