オープンソースの英語のドキュメントを日本語に訳すのはものすごく英語の勉強になったり何かの役にたったりすると思うの。

WordPress Advent Calendar 2013 全部オレ 24日目のヘタをすると俺です。

今日はDoc-ja Advent Calendar 2013の24日目も兼ねてるので、わたしにとっては一粒で二度おいしいですが、他の人にとってもおいしいかどうかまでは、わたしの関知するところではありません。

ということで、WordPressも当然含まれるオープンソース(以下FLOSS)の英語のドキュメントを日本語に訳すのはものすごく英語の勉強になったり何かの役にたったりするのではないか?という話をつらつらと。

そういえば、わたし高1の英語の成績があまりに悪くて英語の先生に呼び出しくらったのをふと思い出しました。当時はうなだれて神妙に「はい。はい。」言ってましたが、いまから言い返せるのなら「それは、あなたの授業がちょーつまんないからだ!」と言いたい!

で、なんでFLOSSの英語のドキュメントを日本語に訳すのが英語の勉強になるかっていうと、

必然と英語の精読をするハメになる

たしか英語教育概論だか原論だかで、「英文を読みこなせるようになるには多読と精読が必要だ」みたいな話を聞いたような気がするのですが、うろ覚えですw。

これは確かにその通りだと思っていて、分からない単語はとりあえず気になったやつだけ調べてたくさん読むことで慣れみたいのができる一方で、肝心の結論の部分で「んんんん~?」となることがあったりするので、やっぱりちゃんと意味を掴んで読むためには精読することも大事だと思うのです。

ですが、普段ウェブ上の英文を読んでる時はめんどくさいのでよっぽどじゃなきゃ飛ばし読みして、なんとなくわかった気になったりします。でもそれをいざ日本語に訳すとなると、あれ、なんかチガウゾ、ということがたまにあったりして、その英文を正確に理解する必要がでてきて必然的に精読するハメになります。

そういう時は、なんども辞書を調べ、なんどもその文を読んで、主部と動詞になんとか分解して理解しようとします。それでも分からない場合は前後の文脈から推測します。そうやってるうちに頭のなかで「ぴかっ」とひらめいてその文章の構造を理解できて、パズルのピースがピッタリはまるように前後の文章とつながることがあります。

もちろん、分からなければ誰かに聞くのもいいと思います。各FLOSSの翻訳プロジェクトのフォーラムやMLで聞いたらみんな喜んで答えてくれるでしょう。

そうやって自分でひらめいたり教えてもらったりして「あー! なるほどー!」と理解できたらしめたものです。これは英語だけに限った話じゃないと思いますが、脳はこういう「理解できた!」というヨロコビに味をしめます。そしてこれがきっとその先の学習の糧になります。

日本語しか読んでない人の一歩先を行ける(かもしれない)

FLOSSの訳されてない文書や訳が更新されてない文書とかは、いくらそれが重要でも日本語しか読んでない人は当然だれかの訳を読むしかないわけです。FLOSSの訳をやってると時々そういう掘り出し物の情報に出会ったりして「うへへへへ、まだ他の日本語しか読まないひとはこの情報を知るまいて」と(ごくたまに)一人悦に入ることができます。

フツーの人が書いた英文に触れることができる

日本語でも読みやすい文章、読みにくい文章があるのと同じように、英語でも読みやすい文章、読みにくい文章があります。

FLOSSの元の英語の文章を書く人たちはもちろんプロの文筆家とは限らないので、なかには読みにくい文章とかもけっこうあります。で、普段そういう文章を訳すために読み解いていると人間慣れてくるもので、たまにちゃんとした人wが書いた英語の小説とか読んだ時に「なんて読みやすいんだ!」と(たぶん)驚くことうけあいです。でも、同時にこれはこれで知らない単語がいっぱい出てきて「まだまだだなー」とちょっと凹むこともありますが ‘`,、(‘∀`) ‘`,、。

あと、たまにさーっぱり分かんない単語や言い回しがあって、よくよく調べたら俗語っぽいものだったりして(嬉しい)驚きがあったりします。例えばあるとき「let the cat out of the bag」と出てきて、なんの脈絡もないのに「The cat」ってなんの話かとおもったら「うっかり秘密を漏らす」という意味だったことを知りました。

イヤでも単語を(ある程度は)覚える

たまに自分でも嫌になるくらい思い出せない単語があったりしますが、訳してるとしょっちゅう辞書をひく(最近はもっぱら英辞郎ですが)ので、さすがに10回くらい出てくるとイヤでもおぼえますw。

文法にイヤでも親しめる

文法というとちょっとかしこまっちゃいますが、日本語とは決定的に語順とか違うので親しんどいたほうが断然理解が早まります。

SVOとかいうとわたしも拒否反応を起こしちゃいますが、分からない文章にあたった時に、その文章のどこからどこまでが「主部」なの? その主部を主語として受け取ってる動詞はどれなの? そしてその動詞は自動詞なの他動詞なの? ん?じゃあ、その後ろのはこれの目的語? だけどその前や後ろについてるのは名詞を修飾してるの?それとも動詞にかかってる副詞なの? え? いったいどうしてくれんのよ? という具合にイヤでも親しめます。

まぁでも他の外国語に比べれば英語の文法はかなり簡単な方だと思います。だって言語によっては「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」とかあって、それによって動詞が変化したりするんですからw。

英語の文法のキモは文型(SVOとか)と時制(現在形とか過去形とか)と仮定法?(wouldとかshouldとかmightとか)かな。で、そのうちに冠詞(aとthe)が気になって気になってしょうがなくなりますw。

ついでに、実際は命令してるわけじゃないのに「命令形」っていう名称はとても紛らわしい、キーッ、ってなるくらい普通の文書では「命令形」がでてきますよ。

他にも!

あと何だろ? だれか思いついたら教えてくださいw。

そうそう、だからどっかの外国語学部の英語学科とかで授業の題材や宿題とかに使えば一石二鳥とか三鳥になると思うんですよね。

最後におすすめの本を2冊

ある程度英語に親しんだ人が読む本とかアマゾンのコメントに書いてあったような気がしますが、そうなのかな? わたしは「冠詞」についての説明とか随所で「あー! なるほどー!」という箇所があったので、けっこうおすすめしてます。

日本語に訳すという意味では日本語の作文技術はものすごく大事ですので。本勝はなんかなぁwという人がいるかもしれませんが、ウェブ上で分かりにくい文章に出くわしたりすると「お前いいからこれ読めよ」と言いたくなります。あ、わたしは100%同意することはないかもしれないけど、本多勝一さんは大好きですよ。特にNHKに関する本とかサイコーですw。

ではでは、明日のDoc-ja Advent Calendar 2013naru0gaさんです。

そして明日のWordPress Advent Calendar 2013 全部オレはどうしても俺です。